残業60時間、数字に追われ続けた前職時代

編集部まずは前職について教えてください。どんなお仕事をされていましたか?
A.Mさん新卒で不動産会社に入って、個人のお客様向けの営業を4年ほどやっていました。物件の案内から契約まで担当する仕事で、土日は基本出勤。平日も夜遅くまで追客の電話をしていたので、残業は月60時間くらいが当たり前でしたね。
編集部数字のプレッシャーも大きかったのでしょうか。
A.Mさん毎週の会議で進捗を詰められるのが一番しんどかったです。契約が取れている月はいいんですが、取れない月は「今週どうするの?」と毎日聞かれて。数字のことが頭から離れなくて、休みの日も気が休まらない状態でした。

営業成績自体は同期の中でも真ん中より上。それでも「あと何年この生活を続けられるんだろう」という不安は、年次が上がるほど大きくなっていったといいます。

転職を決意したきっかけ

編集部転職を決意した決め手は何だったのでしょうか?
A.Mさん25歳の冬に体調を崩して、初めて1週間仕事を休んだんです。熱が下がってからも会社に行こうとすると気分が重くて。そのとき「このまま営業を続けていたら、体が先に壊れる」と思いました。
A.Mさんそれと、営業のなかでも契約書類の作成やスケジュール管理みたいな事務作業のほうが好きだと気づいていたのも大きいです。「数字を追う側」じゃなくて「支える側」で働きたい、と思うようになりました。

とはいえ、いきなり退職する勇気はなく、まずは在職中に転職活動を始めることに。ここからA.Mさんの試行錯誤が始まります。

未経験事務の壁。書類落ちが続いた1か月

編集部転職活動は最初から順調でしたか?
A.Mさん全然です(笑)。求人サイトで「未経験OK」の事務求人に10社くらい応募したんですが、面接に進めたのは1社だけ。あとは全部書類落ちでした。
編集部事務職は人気が高くて、未経験だと倍率も上がりますよね。
A.Mさんあとから知ったんですが、事務は1つの求人に応募が集中するんだそうです。当時の私の職務経歴書は「物件案内、契約業務を担当」と業務を並べただけのもので、これでは埋もれて当然でした。営業経験は事務には関係ないと思い込んでいて、アピールにも書いていなかったんです。

アドバイザーとの出会いで変わったこと

編集部そこからどう立て直したのでしょうか?
A.Mさん一人では限界だと思って、20代向けの転職エージェントに登録して面談を受けました。担当のアドバイザーさんに言われた「営業経験は事務職への最高のアピール材料ですよ」という言葉は今でも覚えています。正直、半信半疑でしたけど(笑)。
編集部具体的にはどこが変わったのでしょう。
A.Mさん職務経歴書を一緒に作り直してもらいました。「物件案内を担当」ではなく、「常時20〜30件の案件を並行管理し、契約書類を期日までにミスなく作成」というふうに、事務で活きるスキルに言い換えるんです。営業だからこそ「依頼する側の気持ちが分かる営業事務になれる」という切り口も教えてもらいました。

書類を作り直してからは、応募5社のうち3社で書類選考を通過。面接でも「なぜ営業から事務なのか」という定番の質問に、「逃げ」ではなく「支える側で強みを活かしたい」というストーリーで答えられるようになったといいます。

担当アドバイザーからのコメント

A.Mさんのように「未経験だからアピールできることがない」と思い込んでいる方はとても多いです。実際には、営業で培った調整力・期日管理・対人対応は事務職で高く評価されます。

経験そのものではなく「どう言い換えるか」で書類通過率は大きく変わります。一人で悩む前に、ぜひ客観的な視点を借りてください。

Career Vision キャリアアドバイザー

20代・未経験層の転職支援を担当

内定、そして入社後の変化

編集部最終的に、活動開始から約3か月で内定。今の会社に決めた理由は?
A.MさんIT系企業の営業事務です。営業チームを支える仕事なので、前職の経験がそのまま活きるのが決め手でした。面接で「営業の忙しさが分かる人に来てほしい」と言ってもらえて、初めて自分の4年間が肯定された気がしました。
編集部働き方はどう変わりましたか?
A.Mさん残業は月10時間くらいで、基本は定時で帰れています。平日の夜にごはんを自炊できるのが、地味に一番うれしいです(笑)。年収は少し下がりましたが、残業代前提の生活から抜け出せたので後悔はありません。浮いた時間で簿記の勉強も始めました。

同じ状況で悩んでいる人へのメッセージ

編集部最後に、かつてのA.Mさんと同じように悩んでいる方へメッセージをお願いします。
A.Mさん「未経験だから無理」と決めつけて動かないのが一番もったいないと思います。私も一人で活動していた1か月は落ち続けましたが、伝え方を変えただけで結果は変わりました。今の仕事がしんどいなら、その経験ごと活かせる場所を探せばいい。まずは誰かに相談するところから始めてみてほしいです。

数字に追われる毎日から、チームを支える働き方へ。A.Mさんの3か月は、「経歴を捨てる転職」ではなく「経歴を言い換える転職」でした。同じように働き方を変えたい方は、まず無料相談で現状を話すところから始めてみてください。

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