バイトを続けながらの就活がおすすめな理由と、しんどくなりやすいポイント

フリーターの就活では、「バイトを辞めて就活に集中すべきか」で迷う人が少なくありません。結論からいうと、多くの場合はバイトを続けながら就活を進めるほうが失敗しにくいと考えています。

いちばんの理由は、収入が途切れないことです。貯金が減っていく状態で就活をすると、「早く決めないと」という焦りが強くなり、条件をよく確認しないまま内定を受けてしまうことがあります。収入がある状態なら、合わない求人を見送る余裕を持てます。また、今も働いていることは面接で「生活リズムが整っている」「働く習慣がある」と伝える材料にもなります。

一方で、両立には次のようなしんどさもあります。先に知っておくと、対策を立てやすくなります。

バイトと就活の両立でしんどくなりやすいポイント

  • 面接の時間が取れない:企業の面接は平日の日中に設定されることが多く、シフトとぶつかりやすい
  • 疲れて準備が後回しになる:バイト終わりに書類や面接準備をする気力が残らない
  • ズルズル長引く:「今月は忙しいから来月から本格的に」と先延ばしになりやすい
  • 辞めるタイミングで揉める:内定後に急いで辞めようとして、バイト先との関係がこじれる

どれも「なんとなく」両立しようとすると起きやすい問題です。以下では、これらを避けるための具体的な進め方を紹介します。

就活を始める前に決めておきたい3つのこと

就活を始める前に、次の3つを決めておくと、途中で迷ったり先延ばしにしたりすることが減ります。紙やスマホのメモに書き出しておきましょう。

1. 就活の期限(いつまでに内定を目指すか)

期限がないと、バイトの忙しさに流されて就活が後回しになりがちです。準備から内定までの期間は人によって違いますが、「3ヶ月後の月末までに内定を目指す」のように具体的な日付を置いておくと、逆算して動けます。期限までに決まらなくても失敗ではなく、進め方を見直すきっかけにすれば大丈夫です。

2. 1週間のうち就活に使う時間

「時間ができたらやる」では、なかなか進みません。たとえば「火曜と木曜の午前は面接用に空ける」「出勤前の1時間は求人探しと書類づくり」のように、就活の時間を予定として先に確保しておきます。毎日長時間やる必要はなく、短い時間でも続けることが大切です。

3. 生活に必要な最低限の収入

シフトを減らすと、その分収入も減ります。家賃や通信費などの固定費を書き出し、毎月いくらあれば生活できるかを把握しておくと、「どこまでシフトを減らせるか」を判断できます。面接の交通費や、スーツ・靴などの出費も見込んでおくと安心です。

面接が入りやすいシフトの組み方

面接日程は自分では選べないことも多いため、「面接が入っても動かしやすいシフト」をあらかじめ組んでおくのがコツです。考え方の例を紹介します。

シフトの組み方ポイント
平日の日中を週2日ほど空ける面接の候補日を出しやすくなる。空けた日は書類づくりや企業研究にも使える
夕方以降や土日を中心に入る企業の面接時間と重なりにくい。収入も確保しやすい
早番・遅番を選べるなら遅番に寄せる午前中の面接に行ってから出勤できる
連勤を減らし、休みを分散させる疲れをためにくく、急な面接にも対応しやすい

また、オンライン面接(Web面接)を実施している企業も増えています。通勤時間がかからない分、シフトの前後に組み込みやすくなります。ただし、休憩時間に職場から参加するのは、周りの音や時間の余裕を考えるとおすすめしません。静かな場所で落ち着いて受けられる時間を確保しましょう。

シフトの希望を出すタイミングにも注意が必要です。シフトが確定してから面接が入ると調整が難しくなるため、就活期間中は「この曜日は空けておく」と決めて、毎回同じ希望を出すようにすると、バイト先も予定を立てやすくなります。

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面接とシフトが重なったときの調整のしかた

どれだけ工夫しても、面接の候補日とシフトが重なることはあります。そのときは、企業側に日程変更をお願いするか、バイト先にシフト交代を相談するかのどちらかです。基本は、まず企業に別の候補日を出してもらえないか聞き、難しければバイト先に相談する順番がおすすめです。

企業に日程の変更をお願いするときの例文

企業への連絡は、候補日を複数挙げて相手が選びやすいようにするのがポイントです。理由は「アルバイトの勤務」と正直に書いて問題ありません。

日程変更のお願い(メール例文)

面接日程のご連絡をいただき、ありがとうございます。大変恐縮ですが、ご提示いただいた〇月〇日はアルバイトの勤務が入っており、伺うことが難しい状況です。お手数をおかけしますが、下記の日程でご調整いただくことは可能でしょうか。
・〇月〇日(火) 10時〜15時
・〇月〇日(木) 終日
・〇月〇日(金) 13時以降
こちらの都合で申し訳ございませんが、ご検討いただけますと幸いです。

バイト先にシフト交代を相談するときの伝え方

バイト先に相談するときは、早めに、代わりの案を添えて伝えると受け入れてもらいやすくなります。

NG

(前日に)「すみません、明日ちょっと用事ができたので休みたいです」

OK

(分かった時点ですぐに)「〇日のシフトなのですが、就職の面接が入ってしまいました。〇日なら代わりに入れるのですが、調整していただけないでしょうか」

就活をしていることをバイト先に伝えるかどうかは自由です。ただ、シフトの相談が何度も続くと理由を聞かれることもあるので、関係が良好な職場なら、早めに正直に伝えておいたほうが協力してもらいやすい場合もあります。

キャリアアドバイザーからのコメント

面接で「今もアルバイトを続けています」と話すことを、マイナスに感じる方がいます。でも面接官から見ると、働きながら時間をやりくりして就活していること自体が、責任感や段取り力の証拠です。

その一方で、面接の日程調整の連絡が遅れたり、何度も変更をお願いしたりすると印象を下げてしまいます。返信はできるだけ早く、候補日は多めに出す。この2つを意識するだけで、両立のしづらさはかなり減りますよ。

Career Vision キャリアアドバイザー

20代・未経験層の転職支援を担当

内定後にバイトを辞めるタイミングと伝え方

バイトを辞めると伝えるのは、正社員の内定を承諾し、入社日が決まってからが基本です。内定が出る前に辞めてしまうと、選考が長引いたときに収入がなくなってしまいます。

辞めるまでに必要な期間を確認しておく

アルバイトでも、辞めるときのルールは雇用契約や就業規則で決まっています。一般的には、期間の定めのない雇用であれば、民法上は退職を申し出てから2週間で契約が終了するのが原則とされています。ただ、職場によっては「1ヶ月前までに申し出る」などのルールを設けていることも多いため、円満に辞めるならそのルールに合わせて早めに伝えるのが無難です。

「3ヶ月ごとの更新」のように契約期間が決まっている場合は、期間の途中で辞めることについて別の考え方があります。契約書を確認し、契約の区切りに合わせるか、店長と話し合って退職日を決めるのが一般的です。詳しいルールは、厚生労働省などの公式情報で最新の内容を確認してください。

内定から入社までの流れの目安

  1. 内定の連絡を受ける:労働条件通知書などで給与や勤務時間、入社日を確認する
  2. 入社日を相談する:バイト先のルールで辞められる日を考えて、入社可能日を伝える
  3. 内定を承諾する:入社日が決まったら承諾の連絡をする
  4. バイト先に退職を伝える:まず直属の店長や責任者に、対面か電話で伝える
  5. 引き継ぎと最終出勤:シフトの穴を埋める協力をし、制服や鍵などを返却する

アルバイトでも、一定の条件を満たしていれば年次有給休暇が付与されます。残っている場合は、最終出勤日までに使えないか相談してみましょう。また、退職日と入社日の間が空く場合は、健康保険や年金の切り替え手続きが必要になることがあります。

店長への伝え方の例

退職の伝え方(口頭の例)

お忙しいところすみません。実は正社員として働く会社が決まり、〇月〇日から入社することになりました。急で申し訳ないのですが、〇月〇日を最終出勤日として退職させていただけないでしょうか。それまでのシフトは、できる限り入れるようにします。これまで本当にお世話になりました。

引き止められた場合も、「入社日が決まっているため」と事実を伝えれば十分です。感謝を伝えつつ、最後までシフトをきちんとこなすことが、気持ちよく次へ進むためのいちばんの近道です。

バイトと就活の両立に関するよくある質問

就活していることは、バイト先の店長に伝えたほうがいい?

必ず伝える義務はありませんが、シフトの相談が増えそうなら早めに伝えておくほうが調整しやすくなります。伝えるなら「正社員を目指して就活を始めたので、〇月ごろまで平日のシフトを相談させてください」と、期間と希望を具体的に話すのがおすすめです。

就活に集中するために、先にバイトを辞めてもいい?

生活費の見通しが立っていて、空いた時間を確実に就活に使えるなら一つの選択肢です。ただし収入が途切れると焦りから妥協した応募をしやすくなるため、基本的にはシフトを減らして続けながら進め、内定が出てから辞めるほうが安心です。

内定先から「なるべく早く入社してほしい」と言われたら?

バイト先に退職を伝えてから実際に辞められるまでの期間を確認したうえで、「現在のアルバイト先に退職を申し出る必要があるため、〇月〇日以降の入社でご相談させてください」と具体的な日付で伝えましょう。理由と日付がはっきりしていれば、調整に応じてもらえることが一般的です。

まとめ|バイトは「就活を支える土台」として続ける

フリーターの就活は、バイトを辞めて集中するよりも、収入を保ちながら続けるほうが焦らずに判断できるケースがほとんどです。そのためには、期限・就活に使う時間・必要な収入の3つを先に決め、面接が入りやすいようにシフトを組み直しておくことが大切です。

面接とシフトが重なったら、まずは企業に候補日を多めに出して相談し、難しければバイト先に早めに交代をお願いしましょう。バイトを辞めるのは内定を承諾して入社日が決まってから。職場のルールに合わせて早めに伝えれば、揉めずに次のスタートを切れます。

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